年を取るとできない仕事とも言われる鳶職。
転職エージェントでコンサルタントとして転職サポートにかかわってきましたが、鳶職から転職を考える人もいました。
特に鳶職はキツイ仕事で肉体労働になるため、年齢を重ねてくると将来的に続けていけるのかというところに行きつくようです。
ただ、鳶職として働いてきた人の多くが、一体いまから何をすればいいのか、どんな業種へ転職ができるのかと不安を覚える人も少なくはありません。
現実問題、年齢的には異業種への転職がなかなか厳しい部分もあるのは確かです。
とはいっても、鳶職から異業種への転職をした人たちも過去にはサポートしてきたので、あなた自身の中で本気で転職したいという意思さえあればできなくはありません。
ここでは、鳶職からの転職で注意しておきたいことや、鳶職から異業種に実際に転職をした転職先事例、最高の職場を探すためのステップをご紹介していきます。
途中、厳しい現実的なこともお伝えしていくことになるため、本気で鳶職を辞めてもいいと考えている人以外は読まないで下さいね。
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鳶職から転職していく人たちに共通していること
鳶職の仕事を辞めていく人たちは、口をそれるかのように「将来的に長く続けられる仕事ではない」といって異業種への転職を考える人が多いですね。
肉体を使う仕事で体力も使いますし、長時間労働も当たり前な現場ばかりで働かされているという人もいます。
中には、あまりにもキツイ仕事が合っていなくて体調を壊してしまい辞めざる負えないという状況の人もいるほどです。
また、上下関係も特に厳しく人間関係でストレスを抱えている人も若い人たちを中心に少なくはありません。
年を取ってからでも長く働き続けられるようなところへ、今のうちから転職をしたいという人が多いですね。
鳶職から転職する場合の注意したいこと
ただ、鳶職から転職をするといっても現実的には厳しいところもあります。
未経験者を募集しているような企業もありますが、その多くが20代半ばまでくらいの若い人たちを採用したいと考えています。
もしあなたが20代半ば以上なのであれば、転職時にこれまでの経験から何がアピールできるのかを知っておく必要がありますよ。
また、30代以上の転職となれば、それこそ人をまとめてきたり教育をしてきたかといった経験も必要とされてくるので、もしこうした経験が今までにないといった場合には、できるだけ早く異業種への転職を決めて経験を積んでいくことをおすすめします。
いずれにしても、鳶職から全く違う業界や業種へ転職をしたいと考えているのであれば、とにかく早く行動に移していきましょう。
鳶職からの転職先は?リアルな転職事例
鳶職からの転職が厳しいといっても転職ができないわけではありません。
実際に私が過去に転職サポートをしてきた人たちの中でいうと、次のようなところへ転職を決めていかれました。
ビルの設備管理・メンテナンス
ビルの冷暖房設備の管理・保全業務の仕事に転職し働いている人もいます。
未経験であっても最初はベテランの人たちと一緒に組んでチームで仕事をするので問題はありません。
未経験者を採用している企業もあるので、鳶職としてチームで仕事をしてきたこと、フットワークが軽いことなどをアピールしましょう。
運送業
免許を取得して運送業の仕事に就いた人もいます。
- バス運転手
- 宅配業者
- 大型トラック運転手 など
ただし、体力勝負な仕事にはなるので、体力には自信があるといった人向けの転職先にはなってきます。
不動産仲介業の営業職
人とコミュニケーションが好き、職人職から離れたいといった人で営業職への転職を決めた人もいました。
不動産仲介業の営業職の仕事は、未経験であっても積極的に採用している企業も多く、30代であっても比較的転職しやすい業種です。
鳶職から最高の職場を探すステップ
様々な転職先を見てきましたが、鳶職からの転職で本当にあなた自身に合っているという仕事を探すためにも次のステップを見ていきましょう。
やりたくないことから逆算してできることを探す
まずは、あなた自身が鳶職をなぜ辞めたいのかという思いに向き合って、この先、仕事では絶対にやりたくないことを挙げてみましょう。
人はやりたいことよりも、今の仕事からやりたくない事を見つけることの方が案外簡単にできてしまうんですよね。
- 力仕事、重労働な仕事はやりたくない
- 不規則なシフト勤務はできるだけ避けたい
- 天候などに左右されるような現場仕事は嫌だ
- なるべくなら人とコミュニケーションを取りたくない など
といったように、異業種への転職を考えるならまずはやっておきたいことの1つですね。
鳶職の経験から転職活動で役立つスキルを知っておく
次に、鳶職の経験を通してあなたが持っているスキルを把握しておきましょう。
- チームで協力しながら時間配分を意識した仕事ができる
- 力仕事には自信がある
- フットワークが軽く人とのコミュニケーションを取るのが得意 など
転職活動において面接でのアピールにもつながりますし、実際に転職先を探していく上でもあなた自身の強みを知っておくということは必要になってきます。
自分軸から業界や業種、企業を絞り込んでいくこと
自分が何に興味があるのか、何を大切にしてこの先も働いていきたいのか自分軸となるものをよく考えることも大切です。
自分軸なしに転職先を探してしまうと、結局何がやりたいのか分からずに終わってしまうことも…。
確固となる自分軸を見つけた上で、業界や職種、企業を選んでいくことで最高の職場に出会うことができますよ。
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